ももの栽培マニュアル

なつっこ

収穫期

8月上旬〜8月中下旬

特徴

長野県の果樹試験場で「川中島白桃」と「あかつき」を掛け合わせて育成された桃です。2000年(平成12年)に品種登録されました。
果実は300〜350gほどで大きく、糖度が高く、果肉は密で締まりがあり、口当たりはなめらです。川中島白桃と同様に日持ちがよいのも特徴の一つです。
川中島白桃とあかつきの優れた部分を受け継いでおり、贈答用としても人気となっています。

なつっこ 年間スケジュール

なつっこ栽培スケジュール

栽培のポイント

出荷されたももは、各地域の選果所で専用のセンサーで糖度、熟度、褐変などを計測した 後、ランク毎に選別・梱包し出荷します。

  • 美味しいももを収穫するには、樹全体に太陽の光を当て、光合成により作られた栄養分を 果実に蓄えさせることが重要です。
  • 樹を弱らせることなく果実に栄養をいき渡らせるためには、良い枝をバランスよく整えるせん 定作業を行います。
  • 樹間を広くし樹を低く仕立てることで、日当たりの確保と病害虫防除等の向上、脚立作業を 少なくし管理・収穫作業の負担軽減ができます。
  • ももの大きさや糖度を確保するためには、1本の樹から収穫する数や、どの枝に実を付ける かが重要です。
  • 最高の状態で販売するためには、ももが鮮やかに色付き、熟した実を収穫適時に収穫し出 荷しましょう。

もも栽培作業一覧

作業項目 作業時期 動画 解説ポイント
苗木の植付け・管理 11月中下旬〜12月初旬 わら巻き 苗木の植付け・管理
せん定作業 1月〜3月   せん定作業
せん定(1年樹) 2月〜3月 1年樹  
せん定(2年樹) 2月 2年樹-1
2年樹-2
 
せん定 (3年樹) 1月〜2月 3年樹-1
3年樹-2
 
摘蕾・摘花 3月〜4月 実施時期
短果枝
中果枝
長果枝
摘蕾・摘花
人工受粉 4月中旬〜下旬 受粉 開葯と人工授粉
新梢管理 5月〜7月   新梢管理
摘果(予備・本摘果) 5月〜6月 双杯果
短果枝
中果枝
長果枝
摘果
摘果(仕上げ摘果) 6月下旬 仕上げ摘果  
袋掛け 6月 袋掛けの説明
実枝
袋掛け
着色(袋外し) 7月下旬〜8月上旬 除袋 袋外し、葉摘み、
着色管理、新梢管理等
着色(葉摘み) 7月下旬〜8月中旬   袋外し、葉摘み、
着色管理、新梢管理等
着色(反射マルチ) 7月下旬〜8月中旬   袋外し、葉摘み、
着色管理、新梢管理等
着色(新梢管理) 7月下旬〜8月中旬   袋外し、葉摘み、
着色管理、新梢管理等
収穫 7月下旬〜9月上旬 説明
実演
収穫
秋季せん定 9月中旬 秋季せん定 秋季 せん定
潅水、施肥、土づく り 適時   潅水、施肥、 土づくり

 

なつっこの栽培マニュアル

せん定方法

病害虫対策

主な病害虫について

主な病害虫とその対策等は、次の病害虫項目から長野県農業関係試験場の農作物病害虫データベースをご覧ください

病気

害虫

病害虫防除対策