四季の風情を見せる庭園が美しい。武田屋敷の面影がしのばれる真田邸は、江戸時代末期に、松代藩9代藩主・真田幸教が母お貞の方のために隠居所としてたてたものです。敷地の広さは7,973㎡あり、小堀遠州の流れをくむと言われる庭園が美しい。春には庭園の枝垂桜が見事な花を咲かせます。
また、真田家伝来の宝物を展示する真田宝物館は、きらびやかな甲冑、武具、什器らとともに真田昌幸宛の石田光成密書を展示します。徳川幕府が大名取り潰しを画策する中、これを持つことの危うさをなにより真田氏自身が一番知っていたはず。それでもなお、寝ずの番を置いてまで隠し持たせたところに松代藩始祖真田信之の気位の高さが偲ばれます。