ふるさと探訪

長谷寺

作成者: JAグリーン長野サイト管理者|Sep 23, 2009 8:23:00 AM

日本の三長谷のひとつに数えられる塩崎の長谷寺は、長谷部落から高い階段を登った山腹にある。登り口の仁王門から千曲川の近くまで数百メートルにおよぶ参道には、むかしの長谷観音の盛時をしのばせる並木が続き、平安朝の面影を残している。


観音像はもとは更埴市桑原の長福寺の本尊だったが、同寺が廃寺となり、同じ真言宗の長谷寺に移されて客仏となったものである。


観音の特徴ある形は、鎌倉時代に快慶が創始した安阿弥様によるものだが、衲衣の襟下や腕から垂れ下がる袖の反転などに支那宋朝様式がみられ、鎌倉時代中葉にかかる作と思われる。